PHPのバージョン変更方法@2024
この記事を読むと得られる情報
- PHPのバージョンを上げるメリットとデメリット
- PHPのバージョンアップデートの方法
PHPのバージョンを上げる理由
WordPressのバージョンを上げると、PHPのアップデートを促されることがあるかと思います。
PHPのバージョンを上げるメリットとしては
- Webページの動作速度の向上
- バグやセキュリティホールの修正
- 新機能の追加(新バージョンのワードプレスの機能も含む)
が主に挙げられます。
メリットだけを見るとPHPのアップデートは魅力的に見えますが、当然デメリットもあります。
- 古い機能が使えなくなる可能性があり、最悪の場合はサイトが全く繋がらなくなる
- プラグイン単位でもサポート外のバージョンの場合はそのプラグインが使用できなくなる可能性がある
なので事前にアップデートしても問題ないかをよく検討する必要があります。
(可能であれば検証環境を用意し、そちらで事前に試験をすることをおすすめします)
PHPのアップデート方法
今回はUbuntuの18.04と20.04についての手順を紹介します。
主にPHP7系において7.3→7.4のアップデートに関しての手順をまとめていますが、数字を置き換えて実施すれば他のバージョンでも対応可能です。
(7.3を7.2、7.4を7.3に置き換えれば7.2→7.3のアップデートが行えます)
# PHPリポジトリの追加(初回のみ)
sudo add-apt-repository ppa:ondrej/php
# パッケージの最新化
sudo apt update
sudo apt dist-upgrade
# 新しいPHP本体と関連パッケージのインストール
sudo apt install php7.4
sudo apt install php-pear php7.4-curl php7.4-dev php7.4-gd php7.4-mbstring php7.4-zip php7.4-mysql php7.4-xml php7.4-fpm
# Apacheが読み込むPHPを変更
sudo mv /etc/apache2/mods-enabled/php7.3.load /etc/apache2/mods-enabled/php7.4.load
# Apache用のモジュール設定の書き換え
sudo vim /etc/apache2/mods-enabled/php7.4.load
エディター(Vim)で開いた後、以下の内容に変更します
# Depends: mpm_prefork
LoadModule php7_module /usr/lib/apache2/modules/libphp7.4.so
モジュールの設定後は最後にApacheの再起動や古いPHPのアンインストールを行います。
# Apacheの再起動
sudo systemctl restart apache2
> ここでサイトの表示に問題がないかを確認すること
# 古いPHPの削除
sudo apt remove php7.3*
# その他不要なパッケージの削除
sudo apt auto-remove
# 可能であればサーバーの再起動
sudo reboot
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