現役ゆるふわエンジニアが清楚かわいいConoHaの全てを1年間かけて使ってみた結果

この記事はConoHa Advent Calendar 2024の25日目の参加記事です。

この記事を読むと得られる情報

  • ConoHa Advent Calendar 2024について
  • ConoHaの各種サービスを使うことのメリットとデメリット
  • ConoHa応援団長このはちゃんについて
  • このはぴば2024について

ConoHa Advent Calendar 2024参加について

個人的に今年はConoHaを本格的に使い始めたり、このはぴば!2024にも登壇者として参加できたりとConoHa元年と言っても過言ではない1年となりました。
その記念すべきConoHa元年の締めくくりとしてConoHa Advent Calendar 2024の25日が空いていたので、僭越ながらその枠を頂戴してConoHaの全サービスを隅から隅まで1年間使ってみた感想を記載してみたいと思います。
大した記事ではないですが、もしConoHaの利用検討をしている方の最後の一押しとなれば幸いです。
(悩んでるくらいなら契約しちゃえばいいと思うの)
ちょっと長くなっちゃったけど我慢してね!

ConoHa 全体のいいところ

とにかく安くて高品質

ConoHaは各種サービスがとにかく安いです。特にVPSは表の通りで安すぎて頭が( ᐛ?) になります。
(それに加えて各種イベントや広報活動なども積極的にやっていてどうやってマネタイズしているんだろう…)

ConoHa2024年12月現在の価格表

私が以前まで利用していたパブリッククラウドサービスではカスタマイズが無限にできる代わりに、ありとあらゆるところで課金が回るためシンプルな構成でもそれなりに高額になりがちでした。
仮にConoHaで3コア2GB、SSD100GBのVPSを契約すると月額1,144円ですが、一方某最王手クラウドで同等の物を用意するとなると、まずSSD100GBの費用が
0.096[$/月] × 100[GB] × 150[円/$] = 1,440[円/月]

……おかわりをいただけるだろうか

はい、この時点でConoHaの利用料金を上回ります。
しかも某クラウドはこの他にも通信費やらインスタンス代、IP代やら色々かかるけどもConoHaならオールインワン!

そして次にお前は
( ᐛ?) 「安いのはわかったけど、品質はどうなの???」という!
( ゚д゚)ハッ!

品質もConoHaにお任せ!
なんとSLAもConoHaのほうが(対EC2に限っては)高いです。
某クラウド…月間99.0%以上、99.5%未満で10%の返金
ConoHa…月間99.9%以上、99.99%未満で10%の返金
※どちらも2024年12月25日現在の情報です

まとめるとConoHaは安くて高品質なので、シンプルな構成なら商用利用でもConoHaはおすすめですよぉ?

料金形態がわかりやすい

前項とも少し被りますけど「サービス料金形態がひと目で分かる」というのはめっちゃ大事です。
サーバーを構築する際に「この金額だけ払えば良い」と分かるのは安心感が違います。
サーバー費用と通信費、ストレージ費用、その他サービス利用料…といろいろ考えながら構築を進めていくのはそれはそれで楽しいのですが、月末に届く請求書をいざ見たときに
( ᐛ?) 「え?これもこんなにお金かかるの!?」
ということがあるとなんか損した気分になるのでシンプルな料金表、大事です!

このはちゃんが清楚かわいい

ぶっちゃけこれがConoHa採用の最大の理由なんですが
ConoHaには「このはちゃん」という座敷童子(おっさん?)ConoHaの応援団長がいます。
歌ってみたやVtuber活動もしていて、この子がまーかわいい!
もうこれだけで十分採用理由になる!なるんです!!

そしてConoHaコンソール画面もかわいい!これだけでサーバーメンテのモチベーション上がります!上がるんです!!

コノハチャンカワイイヤッター!!

ConoHa 全体のちょっと残念なところ

(全体では)ない!!!!!!!!!!!!!!
本当は「全くない!」と言い切りたいのですが、正直ベースだと各サービスでは少ーしずつ惜しい点があるのは事実です。
(もしConoHaの中の人が見てたら偉そうに語ってごめんなさい…)
とはいえ、正直致命的な点はないので万人が安心して使ってもらって大丈夫だと思います。各サービス毎のメリットデメリット詳細はこのあとつらつら記載していきます。

ConoHa VPSのいいところ

イメージバックアップが50GB無料

サーバーのバックアップや復元、コピーに役立つ領域がなんと50GB分無料なんです!

これはあまり他所では取り上げれてないのが惜しいとは個人的には思うのですが、これは正直結構太っ腹です。
定期的にサーバーバックアップなどもとるようにすればConoHa上で構築したシステムの信頼性向上にもつながるので積極的に使っていきましょう。

メールサーバーとDBサーバーがフルマネージドでお気軽に使える

VPSのメニューからはメールサーバーとDBサーバーがフルマネージドサービスとして提供されています。
契約すればすぐにメールサーバーやDBが使えるので、ちょっとした検証などで使いたい際には手頃でかなり使い勝手が良かったです。
特にメールサーバーは別途自前で用意した独自ドメインとの紐づけもコンソールから簡単にできるので一時的にメールサーバーを運用したい場合はかなりありです。

またDBサーバーはプライベートNWに構築することもでき、フロントサーバーとDBを同居させることが宗教上禁忌とされている方でも安心して使えます。
フルマネージドなのでログやDB、ユーザー一覧などがコンソールから見れるのもGood☆

なお使えるDBはMySQLのみですが、PHPMyAdminがデフォルトでインストールされているのも◎

ConoHa VPSのちょっと残念なところ

サーバーの電源停止では課金が止まらない

サーバーの電源停止では課金が止まらないことが少し残念なポイントです。
とはいえ一度冷静になって考え直してみると、いくらサーバーの電源を消したところでストレージ領域が開放されるわけではないので、利用料が0円にならないことに文句を言うのはおかしな話なので、ぶっちゃけこの点は半分言いがかりです。
それでもわがままを言うと「時間契約者は電源停止している間の料金は割引します」などがあればとっても良かったですがここはConoHaの料金形態がストレージ料金もコミコミプランで提供している以上無理を言うのは野暮です。

ただ、もしこの点がどうしても許せない場合は前項でも述べたバックアップ領域にデータを退避させてサーバー契約を破棄することで擬似的にサーバー費用を節約することができますのでご一考ください。

サーバーの初回起動に時間がかかる

コンソール画面からサーバーを新規契約して、実際にオンラインになるまでの時間が少々かかります。
特にGPUサーバーの起動はかなり時間がかり、44分17秒(11月04日21時50分頃起動)もかかることもありました。
とはいえ、この時間は課金に含まれていない感じだったので急いでいなければ特に問題はないですが
(^ω^≡^ω^) 「私は今!今すぐ使いたいの!!」
というわがままお姫様の方は(あまりいないと思うけど)少し困るかもしれません。
なお、通常Ubuntuのサーバーでも13分22秒かかりました(´・ω・`)

再起動も遅い

実は新規構築だけではなく再起動も少し遅いです。
実際に新規で構築したプレーンなUbuntu環境を再起動してみたところ2分31秒かかってしまいました。
だからなんだって話なんですが…気にする人は気にするかなぁ…と思い一応

新規サーバー構築の制限が厳しい

Windows(の場合が多い気がします)の4コア以上のサーバー構築しようとするとすぐに制限がかかって新規サーバー構築がエラーで止まってしまいます。
こうなった場合問い合わせメールで申請して制限解除してもらうしかないのですが、このときに「今後常に制限解除ができるとは限らないよ」と言われますので大規模システムを構築する際は事前に問い合わせておいたほうが良いかもです。
ただこのあたり(構築や再起動の時間がかかる点も)はおそらくこの記事を読んでくれているみんながConoHaをいっぱい契約してくれるはずなのでそのうちConoHaのインフラも増強されては解消されていくでしょう♪

メールサーバーとDBサーバーに割引がない

前項にてメールサーバーやDBがフルマネージドで使いやすいと述べた際に「検証用として使う場合には」と前置きしていますが、その理由がこれです。
長期契約プランがなく、割引がないためVPSに比べて比較的割高なので長期運用ではConoHaのコストメリットがなくなってしまいます。
特にメールサーバーは10GBでも月額600円ほどするので、長期で運用するのであればVPS内にコンテナ環境でも作って自前で構築・運用するのが良いかなと思います。

ConoHa WINGのいいところ

正直なところConoHa WINGを使い始める前まで
( ᐛ?) 「ConoHaWINGってConoHa VPSに比べてたけーじゃん。自分でサーバー管理できないけどブログサイトを持ちたい情弱向けなんでしょぉ」
とかイキってましたが、違います。断じて違います。清楚かわいいこのはちゃんがそんなアコギな事するはずがありません。
確かにサーバー丸ごとの管理者権限を付与されるConoHa VPSでしかできないことはいっぱいあります。
が、WordPressのサポートならConoHa WINGはどこにも負けません
これから下にずらずらーっと羅列していくものが全部無料でかつコンソール(みんなが嫌いな黒い画面)を触らないでできるのは正直すごいと思います。
サーバーがわからなくても自前のサイトがこんな簡単に安価に持てるって素晴らしい…ありがとうこのはちゃん

ドメインの取得・管理が簡単

いきなりですがドメインの取得ってなんか面倒じゃないですか?面倒ですよね(個人的感想)
それがいきなりConoHaWINGの申込画面でさらーっとできちゃうの、実は結構便利。

本来別サイトでドメイン取ってるとDNS設定変更が発生するたびに別のサイトの管理画面へアクセスする必要が発生するわけなんですがこれが全部ConoHa上で完結できるのは地味ーーに嬉しい!

これめっちゃ便利なのでConoHa VPSでもやってくれないかなーと思ったり
私、ConoHaと同じ運用元のお名前ドットコムでドメイン取得しているのですが、全部ConoHaで管理したいなーっていつも思ってるんですよね(チラチラッ
|д゚) 運営サン オネガイシマス

SSL設定もワンクリックでOK

自分で作成したサイトを公開する際に、最初に初心者狩りをしてくる「SSL対応」もワンクリックで対応OK
これもドメイン同時取得しているから成せる技かとは思うのですが、それでもワンクリックで設定できるのは初心者さんにはかなり心強いですね。

( ᐛ?) 「WordPressならプラグインで簡単にできるじゃんね?」
というご意見もあるかと思いますが、あれ設定ミスると無限リダイレクト発生したりするのでサーバーサイドでできるならそれに越したことはないです。

ファイルのやり取りも楽ちん

初心者さんお断りのハードル第二弾が「サーバーとのファイルのやり取り」です。
慣れてる方ならscpコマンドなどでファイルのやり取りをするかと思いますが、サーバー管理を初めてやる人にはftpサーバーの構築すらハードルが高いものです。
それがWebブラウザ上でグラフィカルにファイル操作ができるのは安心感が大きいです。

なんならファイルのやり取りしなくても設定は変更できる

前項で「ファイラーがあって便利!」とか言いましたが、実はもうConoHa WINGならファイラーすらなくともメインの設定ファイルは簡単に書き換えられるようにこのはちゃんが準備してくれてます!

PHPの設定はもちろん
エラー画面の設定や
cronの設定だってできちゃう!

WordPressの管理画面では設定できないけど設定弄る必要があるファイルなんて所詮php.iniと.htaccessくらいなものなのでこれらがConoHaのコンソール画面から触れるのは◎
php.iniのファイル1つのためだけにftpサーバーを用意する必要に迫られ、その準備で心折れていった者たちが過去一体どれだけいることか…

アクセス解析もできちゃう

アクセス解析自体は自身のサイトにGoogle Analyticsを導入して設定すればConoHaで見るものより詳細なものが見れるのは事実ですが、よほど広告収入を狙いたいとかPVをあげないといけない理由がない限りConoHa WINGで見れる項目で十分です。
これが設定無しで見れるのだから便利便利

ダメ押しにメールサーバーもついてくる

この項目はConoHa VPSでも述べたので割愛しますが、ConoHa WINGではなんか当たり前のようにメールサーバーまでついてきます…太っ腹

本当にConoHaは儲かっているんでしょうかね?
かわいいこのはちゃんとずっとお付き合いしていきたいので、無理せずほどほどに頑張ってほしいです

Wedサーバー処理速度が日本一

本来、ブログサイトのレスポンスを向上させるにはNW構成を自分で考えたり、サーバーのソフトウェア選定・構築を自分で行ったうえで細かい調整を日々自分で行っていく必要がありますが、ConoHa WINGならConoHaがすべて代行してくれます!
しかも速度は日本一!どひゃー

もちろんNWだけじゃなくてコンテンツの圧縮や

キャッシュの設定も必要があればワンクリックで対応可能!

至れり尽くせりとはまさにこのこと…
いやーすごいね(語彙力

ConoHa WINGのちょっと残念なところ

ConoHa WINGに関してはないんじゃないですかね…
「サーバー管理とかNWとか知らないし、面倒も見たくない…でも自分のサイトを持ちたい!」
という方にはピッタリだと思います。

ただこれはConoHa WINGの残念なところではなく「仕様」なのですが、管理者権限はないのでブログ以外の機能を同居させたいとかあれば大人しくConoHa VPSにしないと契約後にがっかりすることもあるのでその点だけ気をつけていただければと思います。

ConoHa for GAMEのいいところ

(ここまで熱弁してしまった反動)手抜きで申し訳ないのですが、ConoHa for GAMEのいいところは基本的にVPSのいいところと同じです。
ただ、それにプラスで
・ゲームサーバーのインストールが不要(ConoHaがやってくれる)
・ゲームのコンソールの一部機能をConoHaコンソール画面から設定できる
というサーバー運用に慣れていない方々にはデカすぎるメリットがついてきますので
( ᐛ?) 「サーバー運用が趣味です!」
という(私を含む)奇人変人の皆様以外はゲームサーバー目当てでConoHaを契約する場合はConoHa for GAMEを選びましょう。

以下Minecraftの管理画面ですが、以下のように簡単にバックアップやホワイトリスト、管理者管理、バックアップの取得ができます。

ゲームモードの変更もGUIで変更可能
ホワイトリストもサーバーコンソールを操作することなく可能
1人目のサーバー管理者をサーバーに入らず設定できるのは地味に便利です
バックアップも簡単に取れるのは本当に助かる機能

ConoHa for GAMEのちょっと残念なところ

基本的にはVPSのちょっと残念な点と同じですn…(ry
以下はConoHa for GAME固有の問題ではないんですが、強いていうとすると
( ᐛ?) 「特殊なゲームバージョンを入れたい」
( ᐛ?) 「ゲーム自体を少し改造したい」
といった特殊な場合はVPSで構築したほうがいいかなーと思う程度です。

ConoHa AI Canvasのいいところ

なんと言っても
「今流行りの生成AIがフルマネージドかつ、めっちゃ安くお試しできること」
です!
本来生成AIを使うにはGPUを扱える高価なサーバーを契約して、ドライバーを入れて、生成AIのソフトを自分で構築して…とかなり費用とスキルが必要なのですが
これが数百円で始められて、かつワンクリックで最先端技術を体験できるのはかなり画期的です。

ConoHa AI Canvasのちょっと残念なところ

生成した画像の保存ストレート容量も十分あり、残念なところはないです!!
というのも私が生成AIにあまり詳しくないので細かいことがわからない( ᐛ?) ということもあるのですが、おそらく本サービスの対象者がそもそも私みたいな生成AI初心者向けだと思うのでその初心者が不満なく使えるのは素晴らしいことだと思います。

ConoHaのまとめ

というわけで長くなりましたが!2024年12月現在に提供しているConoHaのすべてのサービスを使ってレビューしてみました!
ここまで読んでくれた奇特な諸君はConoHaの魅力を十分にわかってくれたと思うので、具体的な使い方も記載した下記の記事もぜひ参考に契約しよう!(お得なクーポンもあるよ)

おまけ1

最初にちらっと話題に出た「このはぴば2024」のLTで発表した資料をこちらで公開してみました。

良ければのぞいてみてください。

おまけ2

ConoHa VPSのGPUサーバー(NVIDIA L4)を契約して、自分で構築した生成AIでこのはちゃんを生成してみました!
が…このはちゃん、ごめんね!本家超えの画像はできませんでした。
アプリ側の調整とかは素人なので上手な人が使えばもっとかわいいこのはちゃんを生成できるんだろうけども、そのあたりは得意な諸先輩方にお任せします(´・ω・`)
あくまでもおまけってことで許して許して…

雰囲気似てる…似てるか?
服はだいぶ似てるんだけど…うん