それでも現役インフラエンジニアの私はAWSを選ばない
この記事を読むと得られる情報
- 今、WordPressを始める際に選ぶべきレンタルサーバーサービスについて
- メジャーどころのサービスのメリット・デメリット
端書き
現役インフラエンジニアがブログサーバーにAWSを選ぶ理由では
・AWSは自由度が高い
・AWSは耐障害性が高い
・AWSは意外と安い
などの理由からWordPressの運用を始めるならAWS!!!
といった、もはやダイレクトマーケティングのような記事を書いたのですが、やはり
😡「それでも、黒い画面とかネットワークの面倒とか見たくない!」
という意見もあるかと思います。
そのご意見は理解できますし、その選択は誤っていると思いません。
(それでも障害時には黒い画面を見ることになるのですが…)
有益な情報を公開する前にサーバー構築で挫折したら意味ないですからね…
というわけで、AWS以外のレンタルサーバーサービスでどれがいいのかいろんな視点からご紹介します。
レンタルサーバーの基本知識などは前回の記事で紹介していますので、よろしければ合わせて御覧ください。
今回比較するサーバーとランキング
いきなり結果ですが、今回のランキングは下記のとおりになります。
どれも実際に契約して使用して見た感触をもとにランキングしています。
理由は後述しますので、気になる方は最後まで読んでいってください!
1位 : ConoHa
2位 : お名前.comレンタルサーバー
3位 : さくらのレンタルサーバー
4位 : ロリポップ!
5位 : エックスサーバー
各種レンタルサーバーの比較表は下記のようになりす。
(2020年4月7日現在)
ドメイン料は年額で760円ほどなので、お名前ドットコムサーバーとエックスサーバー以外のサービス検討、かつドメインを新規で取得する場合は加算して見てください。
※お名前ドットコムで.comドメイン取得の場合
転送量や、MySQLのDB数の欄をグレーにしている理由としては、
ブログを普通に運用する分には十分な量が確保されているため比較対象から外しています。
WPの導入ツールや証明書の比較もすべて横並びなのでグレーアウトしてあります。
ではここから、各サービスの解説をしていきます!!
1位:最高にわかりやすい設定画面のConoHa
表では、コノハチャンカワイイヤッター状態ですが、それは冗談で(いや実際にかわいいのですが
最近人気急上昇のConoHa
運営会社もGMOインターネット株式会社と大手で安心感があります。
ConoHaの最大の利点は初心者ユーザーにもわかりやすいコンソール画面です!
サーバーの説明画面が初心者にもとっつきやすく、初めてでもすんなりとサーバーが作れて簡単にHPの公開が出来ます!
(AWSはこうは行きませんね…だいぶマシになりましたけど、画面が複雑過ぎ…
迷ったらこれ!
公開スペック情報にも変な箇所はなく、安心して使えます。
最安ではありませんが、費用よりも利便性やスペックのバランスで選ぶならConoHaがおすすめです
2位:良くも悪くも影に隠れるお名前.com
ドメイン登録サービスにおいて日本でトップシェアを誇るお名前ドットコム(GMOインターネット株式会社)が運営してるのも安心です!
ん???
と思った方もいるかと思いますが、ConoHaと同じですね。
費用的にも、ConoHa+お名前ドットコムで.comドメインを取得すると、お名前ドットコムと同じくらいになりますし
スペックもほぼ同じなのも運営会社が同じだからなのでしょうか。
ただ、ConoHaと比べてコンソール画面の見た目などがクラシックで、少し使いにくいかもしれません。
ここからは憶測ですが、データセンターの帯域や運用に関してもConoHaと同じ会社なので、差はないと思いますのであえてこのサービスを選ぶ理由は特にありません。
お名前ドットコムのアカウントを持ってて、新たにConoHaへ登録するのが面倒な場合などは選択の余地はあるかもしれません。
3位:とにかく安い!さくらのレンタルサーバー
さくらのレンタルサーバーを選ぶ理由は1つのみ
安い!!説明不要!!!
今回比較対処の中でも圧倒的に安いです。
価格重視の場合はさくら一択です。
ただし、ディスク容量が100GBと他に比べ少ないです。
一般的なブログを運用する分にはあまり困りませんが、高画質や動画をたくさんサーバーから配信するのであれば物足りなくなることが予測されます。
ただ、この問題は他のサービス(Youtubeや画像アップロードサービス)を利用することで回避することは出来ます。
それよりも問題なのは、表にもありますが「障害対応に問題あり」との口コミが多いことです。
特にベアメタルサーバー(サーバー本体を専有する契約)での報告が多いです。
具体的にはサーバー復旧の対応が遅い、サービス側のミスを客側に押し付けるなど、結構ひどい内容が報告されています。
ただ基本的にベアメタルサーバーとは違い、レンタルサーバーではおそらく障害時の復旧手順などが確立されていると思いますので、同様の問題に悩まされる可能性は低いかとは思いますが、実際のデータセンターでの運用担当者の練度やスキルに疑惑が残るので、この順位にさせていただきました。
サーバーは安定性が重要ですからね。良くも悪くも値段相応なのかもしれません…
4位:廉価版GMO Lollipop!
タイトルでネタバレしてますが、こちらも運営会社がGMOインターネット株式会社です。
強いですねGMO。
GMOの中では最も安いサービスになります。
ただ、上位2つのサービスと異なりストレージの容量も少なく、種別もSSDではなくHDDになります。
詳細は省きますが、SSDというのは高速なストレージでHDDは低速なストレージになります。
インターネット越しのブログサービスにおいてSSDとHDDの違いが体感できるのか、という問題はあるかと思いますが…
ただ低速で良いことは何一つなく、ブログサービスとなると表示速度が遅いとSEO的にマイナスとなり、検索結果に影響が出たりします。
個人的に使用する場合はいいですが、大勢に公開するブログサービスとして使用する場合はあまりオススメしません。
安さなら「さくらのレンタルサーバー」、品質なら「ConoHa」がありますからね…
5位:コスパが良くないエックスサーバー
さて、最後にエックスサーバーになりますが、特徴がありません…
良くも悪くも優等生で、ここがダメ!!
という点はないので、選択して失敗することはないと思います。
ただ、いかんせん値段が高いですね…
同様のレベルのサービスがもっと安く存在している時点で、エックスサーバーを選ぶ理由がほぼありません。
コンソールも無骨でシンプルなので、見やすいといえば見やすいですが
わかりやすいか?と聞かれるとかなり疑問符が浮かびます。
契約周りも正直なところわかりにくかったので、特に理由がない限りでは選択する必要はないかと思います。
終わりに
いかがでしょうか?
今回はAWSを除いたレンタルサーバーの比較を行いました!
どれも入門コストが低く、他のサイトでも解説がいっぱいあると思いますので、どれを選んでもWordPressブログが始められないことはありません。
ただ、これから長く付き合っていくサーバーなので、一番ご自身にあったサービス選びの礎になれば幸いです。
サイトを作ってからのサーバー変更はなかなか面倒なので、サーバーサービス選択は慎重に!
では良きWordPress人生ヲ…
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