自作日本語キーボードのススメ 3rd key

2020年7月29日

あと必要なのは、作り始める【決意】だけ

さて、ここまで2回に分けて準備をしてきましたが、ついに作成に入ります!
前回でも言いましたが、一番難しいパーツ選びを終えたので、もう何も怖いものはありません。

あとは作るだけです!!

作ってみた経験上、一度作り始めたら一気にやったほうがいいです。
(めんどくさくなったり、モチベーションが下がったりする場合もあるので)

今回のパーツの組み合わせの組み立て難易度は低めで、初めての電子工作の私でも2時間ほどで終わりました。
手先の器用な方ならもっと早いかもしれませんが、おおよそ2時間の確保ができるときに一気にやりましょう!

では作成開始!!

組み立て

プレート合わせ

まずはプレートとPCBをあわせてみて、キー配置のイメージをしましょう

PCBとプレートの仮合わせ
PCBとプレートの仮合わせ

手元にあるキートップもなんとなくあわせてみて「どこにどのキーを配置するのか」を想像してみましょう。
キースイッチの足はPCBの穴に入るので、特に右下の部分はキーのサイズによって組み合わせが多数あります。
ここで実際の組み合わせをよく考えてみましょう。

キースイッチとBCBの穴の組み合わせ
キースイッチとBCBの穴の組み合わせ

キースイッチのはめ込み

位置を決めたら、プレートにキースイッチをはめ込んでいきましょう!

キースイッチのはめ込み
パチパチ…

場所はどこから嵌めていってもいいですが向きだけ気をつけましょう。
パチパチと気持ちのいい音を鳴らしながら嵌めていきます。
ここはまだ間違えても外せばいいので気軽に進めていきましょう。

キースイッチのはめ込みが終了した様子
キースイッチのはめ込みが終了した様子

上記の写真はまだ日本語エンターキーを入手できていなくて、英字配列のエンターキーでの配列になってしまってます。
日本語配列の場合はもう少し左上の赤枠部分にはめ込みます。
(私も後で直しています)

【2020/04/04 追記】
下記に別のキーボード作成時のエンターキー周辺を追記しておきます。
表から見た図ですが、これが正しい日本語用エンターキー用のキースイッチ配置になります。

正しいエンターキーのキースイッチ
正しいエンターキーのキースイッチ

ちなみにキースイッチと同じサイズを「1U」と言います。
左シフトキーサイズが「2.5U」といった感じに、単純に1Uの何倍の大きさかを表します。
1U以外の箇所のハマりがゆるいこともありますが気にせず嵌めていきましょう!

スタビライザーの取り付け

もし、スタビライザーを購入してる場合は2.5U以上のキー(左シフト、スペース、エンター)のところにスタビライザーを設置しておきましょう。
これは大きな穴のところにパチパチとはめるだけです。
ただ、キースイッチを半田付けしてしまうと、付ける機会を失ってしまうので必ずこのタイミングでつけましょう!

そして、度々申し訳ないのですが例のごとく、このときは英字エンターのために右のスタビライザーが英字に向けになってます。
日本語向けには90度回転して縦に設置しましょう!

スタビライザーの装着
スタビライザーの装着

【2020/04/04 追記】
下記も別のキーボード作成時のエンターキー周辺を追記しておきます。
これが正しい日本語用エンターキー用のスタビライザー配置になります。

正しいエンターキースタビライザー
正しいエンターキースタビライザー

更にここで大事なのが、キーチャップの仮合わせをしておいたほうがいいです。
(特に外側)
この状態にさっきのプレートを重ねてひっくり返してみると…

キースイッチの位置確認
キースイッチの位置確認

だいぶキーボードっぽくなってきましたね!!
そして、この状態にキートップを軽く載せていきましょう。
(この赤枠部分に注目)

はみ出たCaps Lock
はみ出たCaps Lock

こうやってはみ出たりすることがあるんですよね…
こういう箇所を微修正していってきっちりと位置を決めていきましょう!
(半田付け前の最後の確認チャンスなので、面倒臭がらずやっておきましょう)

いよいよ半田付け!

さぁいよいよ半田付けです!
と、ハードル上げてみたもののやってみると意外と簡単なので身構えずにやっていきましょう。
位置合わせを終えたらまた基盤をひっくり返して一呼吸。

PCB
うーん…美しい

最初に拡大した金色の小さい穴から出ているキースイッチの足を半田付けしていきます。

はんだ付けの様子
半田付けの風景

芋半田で参考になるかわかりませんが、1つのキースイッチごとに2箇所ずつ半田付けしていきます。
ただただひたすら黙々とやっていくのですが、白い四角い素子(LED)やUSB端子周りは熱に弱い素子があるので、周辺をやるときは気を付けつつ温度を少し下げてハンダゴテを当てていくといいです。

はんだ付け完了
半田付け完了!

すべてのスイッチを基盤に付けたら、外れるキーが無いかを確認します。
もし検流計をお持ちであれば、キースイッチの足に通電試験を行っていくといいです。
(私は持ってないのでやってませんが…)
とはいえ、もうこの時点でキーボードとしては形になっているので、USBケーブルをつないで試験をしてみましょう。

仮組み
調子に乗ってキートップ付けちゃってますが、付けないほうがいいです

こちらのサイトで、各キーが反応するかを確認してください。
(キーの役割は次回ファームウェアの書き換えで修正していきますので、必ずしも狙ったキーの反応しなくてもいいです)
もし一切反応のないキーが合った場合は半田付けが甘い可能性がありますので再度見直してみてください。

あとはケースに入れるだけ!

あとは、キートップを付ける前に
キートップを付ける前に!!
ケースに入れて、ネジ止め。
そのあとに、キートップを付けていけば…

日本語配列自作キーボードの完成
テーレッテレー!

完成!!!
お疲れ様でしたー!
まずは自分が選んだキースイッチの感触と見た目を堪能して、カチカチしまくりましょう。

次回、ファームウェア焼きます

やっと形になりましたね!
これで世界に一つだけのあなた専用のキーボードが完成です!!

ただ、キーボード試験のときに感じたかと思いますが、キーが思ったように動いてくれないと思います。
それはPCBにデフォルトで書かれているキー配置が英字配列になっているためです。
次回は今回配置したキーに合わせてファームウェアの書き換えをみていきたいと思います!