自作日本語キーボードのススメ 2nd key

2020年7月29日

自作キーボードで一番難しいのパーツ選びだと思う

さて、前回はキーボード自作とはあまり直接的に関係のない記事でしたが、自作キーボード沼へのお誘いと自作準備の記事でした。

今回は早くも第二回にして、ある意味一番重要で悩ましい工程である「パーツ選び
やっていきましょー!!

選ぶもの

キットとかもあるのでそれを買ってしまえば全部揃うのですが、今回は前回の写真で紹介したスタンダードな60%キーボードを作るために必要なパーツ一式をご紹介します。
まずは層でみると…
上から
・キートップ
・キースイッチ
・プレート
・スタビライザー
・プレート
・ケース
となります。

キーボードの構造
キーボードの構造

別視点でもういっちょ

キーボードをバラした図
キーボードをバラした図

何が何やらって感じですよね、ではキーボードの上から順にそれぞれ説明していきます!

キートップ(キーキャップ)

まぁ説明不明ですよね、指で直接触れる部分です。
一番見た目に影響する上に、おびただしい種類が世の中にあるので一番悩むところですね。
ただ気をつける点は1つ。
自分が作りたいキーボードのキー配列の数だけキートップは揃ってるかは気をつけてください!

イルカのテーマキーキャップセット
イルカのテーマキーキャップセット

ちなみに今回、購入したのはAliexpressです。

キースイッチ

Gateron Box White
Gateron Box White

キースイッチは押されたことを検知する部品です。
これにさっきのキートップをはめ込んで使います。

Cherry MXシリーズとかが有名ですね。ゲーミングキーボードといえばCherry MXが多いです。
押し戻し力や押したときの音などがキースイッチごとに違うので、実際に触れてみて決めるといいです!
ただ、自作キーボードで実装できるのは「メカニカルスイッチ」というもので、HHKBやRealforceで採用されている「静電容量方式スイッチ」は実装できません(というか個別で売ってるんですかね?

今回選んだGateron Box Whiteは非常に軽いタッチで認識し、カチカチ音が高く大きいため打っていると大変気分が高揚します。
ただ、これはネットでも見つからないレア物で、遊舎工房様のHPにもありません。
が、なぜか店頭在庫にはいつもあるので、気になった方は店頭へGO!!
(遊舎工房様はネット在庫 <<<< 店頭在庫なので、実際に行ける方は行ったほうが良いです)

50種類以上のキースイッチが実際に試せるのも良いので、みんなで行こう!!
遊舎工房様のHP

プレート

DZ60 CNCプレート (アルミ) Type-A
DZ60 CNCプレート (アルミ) Type-A

これはさっきのキースイッチを固定するプレートになります。
穴にキースイッチをはめて固定していきます。
(なに言ってるかわからないと思うので、次回の実際の組み立てシーンを見ていただけるとわかるかと思います)

プレート自体にはあまり種類はないのですが、これの形状でキーの配置が大まかに決まってしまうので自分のイメージにあったプレートを選びましょう。
JIS配列(でっかいエンターキー)を使いたい方はこれにしておきましょう。
遊舎工房様販売ページ

ちなみにこれは60%キーボードの話です。
フルキーが欲しい人はまた別物になります。

PCB & スタビライザー

DZ60-TypeC
DZ60-TypeC

PCBはいわゆる「基盤」と言われるもので、キースイッチからの入力をPC向けの信号に変換してPCへ送信してくれるものです。
キーボードの心臓部分ですね。

このいっぱある金色の小さな穴にキースイッチの足をはめ込んで、はんだ付けするのでPCBによっても配列がある程度制限されます。
たいてい実現できる配列の説明があるので合わせて確認しておきましょう!

こちらも遊舎工房様で販売しています。
キーボード側がUSB Type-Cですし、地味に基盤の裏側にLEDがすでに実装されているので、うっすらと光らせることもできます。

また今度ご紹介しますが、どのスイッチがどの役割なのかも自分でファームウェアの書き換えも出来るので迷ったらこれにしとけ、くらいの王道製品ですね。

スタビライザー
スタビライザー

まぁこれはなくてもキーボードの形は成り立つんですが、あるといい部品です。
役割は、スペースキーなどの大きなキーの安定性を上げるものです。
基本的に1つのキーの1つのキースイッチなので、スペースキーの様に横長のものの端っこを押すと、キーがそっちに沈み込んじゃうのでそれを防ぐ部品です。
今回は左シフトとエンターキー、そしてスペースキーに使用してます。

こちらも遊舎工房様で販売しています。

ケース

キーボードケース
キーボードケース

説明不要!!!
と言いたいのですが、PCBとのサイズが一致しているかを確認しておく必要があります。
でも基本的には大きさは%で表示されているので(今回は60%)よほど特殊な組み合わせ出ない限り%が一致してれば大丈夫です。
見た目重視で選んでいいと思います。

アクリルや竹製などもありますが、個人的には今回の様に金属製がおすすめです。
剛体もあるため強い打鍵でも歪みませんし、重いので安定感があります。

実は今回はあえてロープロファイル用の底の浅いケースを選んでいるため、最初の写真のとおり、プレートより上が全部見えるようになっています。
このほうが掃除もしやすいですし、なんと言っても見た目がいい!!
(個人的感想です)

今回はAliexpressで購入しました。

その他

まずはケーブルはPCと接続するための物ですね。
充電速度や通信速度はどうでもいいので、キーボードにあった色のTypeCケーブルを探すといいですね!
今回はAmazonでいいのがあったので購入

USB Type C ケーブル【1M 3本セット】
Amazonで購入

次はキーキャップを引っこ抜く器具。
もちろんなくてもいいのですが、一度つけたキーキャップって結構引っこ抜くの大変なので、一個あるとはかどりますよ!!

FILCO Keypuller キーボードメンテナンス用キーキャップ引き抜き工具Amazonで購入

で、最後に肝の製品。

JISエンターキーと付属品
JISエンターキーと付属品

最初に紹介したキーキャップのセットにJISエンターキーが入ってればいいのですが、今回の様にない場合が多いです。
インターネット上に安く売っているところもありますが、他のキーとの色の相性を考えると意外と選択肢がないです…

このエンターキーも遊舎工房様の店頭で購入いたしました。

あとがき

長くなってしまいましたが、これで必要パーツが一式揃いました!
もちろん組み合わせはこの1パターンではないので、好きな見た目にカスタマイズしてみてください。
お店も今回紹介した店舗だけではなく、たくさんあるのでいっぱい悩みましょう!

次回はいよいよ組み立てに入ります。