AWS費用は日本円請求にしろ
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- AWSをお得に使う小技その1
AWSからの請求の流れ
結論から言うと、AWSの利用料金は日本円請求にするとほんの少しですが安くなります。
理由は非常に単純で、AWSの為替レートが一般的なクレジットカード会社の為替レートより有利だからです。
ではまず、AWSがどうやって利用者へ料金を請求しているのかを振り返ってみましょう。
AWSの各種費用は、請求書をみても分かる通り原則米ドルベースで計算されています。
これはどんな通貨での請求通貨に設定していても同じです。
米ドル決済の場合(デフォルト設定)
米ドルでの決済の場合は1ヶ月の利用料金が確定次第、AWSはみなさんがAWSへ登録したクレジットカードへ請求を行います。
しかし多くの日本人ユーザーは、クレジットカード会社から引き落とされる口座には日本円しかないと思います。
なのでクレジットカード会社はユーザーに代わり、AWSからきた米ドル請求を日本円に両替してから口座へ請求します。
ただしクレジットカード会社は自社の利益のため、この両替に手数料を上乗せしたレートで両替します。
日本円決済の場合
一方、日本円決済の場合は1ヶ月の利用料金が確定次第、AWSが定めた両替レートで日本円に両替した後、クレジットカードへ請求を行います。
すると、クレジットカード会社は日本円で来た請求を日本円の口座から引き落とすだけなので、手数料は発生しません。
つまり
AWSが定めた両替レートは、原則クレジットカード会社のレートより有利な値である
ということです。
AWSはクラウドサービスで儲ける会社ですので、AWSは両替に手数料を載せてないと推察されます。
実測値
論より証拠、2020年2月に複数アカウントで米ドルと日本円でそれぞれ利用してみたので比較していきましょう。
(諸事情により米ドルの方は明細が載せられません、ご了承ください)
米ドル決済結果
この月のAWSコンソールから見れる米ドル請求額をクレジットカード会社からの請求金額で割ったところ
1ドル = 109.32円
となっておりました。
この値はクレジットカード会社や時節によって変わるので、固定ではないことに気をつけてください。
日本円決済結果
この月の別アカウントのAWSからの請求額は4.71ドル。
そして、日本円換算で512円でした。
このときのレートは計算すると
1ドル = 108.77円
です。
この値も時節によって変わるので固定ではありません。
実際にクレジットカード会社からの請求も512円でしたので、クレジットカード会社は手数料をユーザーから請求していないことがわかりますね。
また、日本円請求にしておけば月中でも実際の使用量が常にリアルタイムで日本円で表示されます。
つまりどれだけ使っているのかが直感的にわかるのもいいですね。
設定方法
ここまでの説明で日本円請求にデメリットはないことが分かっていただけたかと思います。
では実際に請求金額を日本円に変更する方法を見ていきましょう。
まずはAWSコンソールにrootカウント、もしくは「注文と請求書」へアクセスできるアカウントでログインします。
その後「注文と請求書」へ移動します。
その後、サイドメニューからお支払い方法へ移動し、お支払通貨のUSDをクリックします。
ページ遷移後、画面中央付近にある「お支払通貨の設定」の編集をクリック。
そうするとプルダウンが出ますので、「JPY」を選択して「更新」ボタンをクリックすれば完了です!!
まとめ
いかがだったでしょうか?
安くなる金額は約0.5%と大した金額ではありませんが、一度設定すればずっと適応されるのでAWSを大規模に使用される方はすぐに設定してみましょう。
注意事項としては日本円請求はJCBには対応していません。
VISA、もしくはMasterのクレジットカードでないと米ドル以外の請求を選べないのでお気をつけください。
またこれとは別に、AWSのEC2インスタンス利用料を劇的に下げる方法もご紹介していますのでよろしければ御覧ください!
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